みなさんは自分の「強み」を明確に言語化できますか?
「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」
「自分には何が向いているんだろう」仕事や人間関係で悩んでいる人にオススメなのが、Gallup社が開発した自己分析ツール「クリフトンストレングス(CliftonStrengths)」です。
この記事では、転職活動でクリフトンストレングスを活用し内定を獲得した私が、クリフトンストレングスの概要から診断の仕組みを解説します。
さらに、私が内定を獲得したときの活用方法を紹介し、自分の強みを見つけて活かすヒントをお届けします。
クリフトンストレングスとは?
クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)は、アメリカの調査会社Gallup社が開発した強み診断ツールです。
この診断では、人が自然に繰り返す思考・感情・行動のパターンを「才能(=強み)」と定義し、それを34の資質に分類しています。
診断を通じて、自分がどんな資質を持っているかを知ることで、「自分らしい強み」を見つけ、活かすことができるようになります。
クリフトンストレングスは、以下のような人に特におすすめです:
自己理解を深めたい人:転職、就職、キャリアチェンジを考えている人には特に有効です。
人間関係で悩みがちな人:相手の資質を知ることで、コミュニケーションの質が変わります。
自信を持ちたい人:自分の才能に気づくことで、自然と自己肯定感が高まります。
診断のしくみと34の資質カテゴリ
クリフトンストレングスの診断は、約177問の質問に対して直感的に答えていく形式です。
診断は30〜40分程度です。
診断結果として、34の資質のうち自分がどの資質を強く持っているかがランキング形式で表示されます。
34の資質は、以下の4つのグループに分けられています:
実行力:目標に向けて着実に物事を遂行する力
影響力:周囲に働きかけ、影響を与える力
人間関係構築力:人との関係性を築き、維持する力
戦略的思考力:物事を深く考え、計画を立てる力
「達成欲」は実行力に属し、生産性が高く、必ず成果を出す傾向があります。
一方、「内省(Intellection)」は戦略的思考に属し、深く考えることを好みます。
自分の上位資質を知ることで、「なぜ自分はこういう行動を取るのか」が腑に落ち、自信につながります。
4つの資質のグループは、自分の欲求やニーズがどこにあるのかを表しています。上位にどんな資質が多いかで、醸し出す雰囲気やあり方が変わってきます。
例えば、人間関係力の資質が上位に多い方は、他人と壁をつくらない、温かな雰囲気があります。
影響力の資質が上位に多い方だと、声や身振り手振りが大きく、エネルギーが高い雰囲気があります。
強みに注力した方が成果が出る
これまでの人材育成では「弱点の克服」が重視されがちでした。
しかし、Gallup社の研究では「弱みを克服するよりも、強みに注力した方が成果が出る」と明らかにされています。
つまり、自分の才能を知り、それを意識的に使うことで、より自然体で高い成果を出すことができるのです。
これは、働き方が多様化する現代において、特に重要な考え方です。
自分の資質を理解していると、キャリアの方向性を見極めやすくなり、転職やキャリアチェンジの判断にも役立ちます。
実際に診断を受けたら転職活動で活用できた
私自身も、キャリアに迷いを感じていたときにクリフトンストレングスを受けてみました。
上位5資質は以下のとおりでした。
回復志向
慎重さ
内省
共感性
学習欲
診断結果を見たとき、
「上位の資質にやたらと実行力があるなぁ。まぁ、努力だけが取り柄だからなぁ~」
「逆に影響力がひとつもない…。たしかに、リーダーとか苦手だもんなぁ~」
と妙に納得しました。
納得したのは良かったものの
「TOP1の回復志向ってなに?休むのがめちゃくちゃ得意なの?全然得意じゃないけど!?」
と感じました。
ですが、テストを受けた後にもらえるレポートには、それぞれの資質の解説も書いてあり、資質ごとに1ページ分ほどの解説が書かれています。
私のように34資質のすべての特徴を覚えていなくても、レポートを確認することで、どういうところが長所なのか、得意なのか確認できます。
回復志向の説明や活かし方として「回復志向を活用することで成功する理由として、問題解決が得意」とレポートにありました。
私は人の短所をみつけるのが得意ですし、職場の課題にも割と気づきやすいです。
TOP1が回復志向なのも納得できました。
診断を受けるまでは気づきませんでしたが、機械に得意分野を言ってもらえると、他人も公認してくれている気分になり、堂々と自分の長所を受け入れられるようになりました。
転職活動でTOP1資質を長所にし根拠となる業務経験を説明することで内定獲得
長所がわかると、転職活動で使用する応募書類や面接に書くことができます。
クリフトンストレングスを受けるまでは、長所を書くのが苦手でした。
「これって本当に私の長所なのかな?」
「これって長所と言えないんじゃ…」
自分の長所が何かわからず悩んでおり、自信も持てなかったからです。
ですが、クリフトンストレングスを受けてからは「機械が診断してるから間違いない」と自信をもてるようになりました。
「私の長所は問題解決だ!」
堂々と自分の長所を言えるように、もはや豪語できるようになりました。
そして、長所にまつわる実務でのエピソードや業務経験を2,3つほど見繕いました。
長所にまつわるエピソードを2つ以上用意する理由は次のとおりです。
①長所にまつわるエピソードを用意し、それを根拠に長所を主張できるようにする
②エントリーシート(応募書類)に記載する用と面接用で、別のエピソードを用意する
企業によりますが、転職活動でも強みを聞かれることが多いです。
特に、20代のうちはポテンシャル採用となる場合があるので、強みを聞かれることが多いです。
面接で、強みは何ですかと聞かれて答えると必ず「なぜですか?」と聞かれます。
転職活動中に面接対策をすると、必ず長所とその理由は答えられるように対策してくださいと助言されます。
長所にまつわる実務でのエピソードを用意しましょう。
前職での成果をアピールすることも可能です。
長所にまつわるエピソードは、2つ以上用意するのがオススメです。
面接がスムーズに進んで時間がかなり余ったり、選考段階によっては、長所をかなり深堀りされます。
「応募書類に記載いただいた以外に長所を活かせた場面はありますか?」
「今お話しいただいた経験以外で、長所を活かすことができた経験はありますか?」
実際に、他にエピソードありますかと聞かれました。
なので、深堀りされたときのために、2つ以上用意することをオススメします。
クリフトンストレングスを受ける前の転職活動では、内定をもらえたのは1社でした。
クリフトンストレングスで長所を診断して転職活動に挑んだことで、2社から内定をもらうことができました。
内定いただいた2社とも、長所が面接での質問項目に入っており、クリフトンストレングスでTOP1だった資質を長所として説明しました。
内定が増えた理由はクリフトンストレングス以外にもあると思います。
ですが、クリフトンストレングスを受けたことで堂々と長所を説明できるようになり、深堀りされても動じなくなりました。
TOP5を診断して強みを活かそう!
私は資質すべてを診断しましたが、実際に転職活動や自己分析で活用したのは、TOP1~3の結果でした。資質全てを診断しようとすると、コストもかかります。私の場合、TOP5以外の結果はテストを受けた後に1回見ただけで、それ以降は見ていません。TOP5の診断だけで十分だなと思いました。また、TOP5を診断した人は、公式サイトからアップグレードすることで、すべての資質を確認することができます。
まずは、TOP5を調べてみるのがよいでしょう。
強みを伸ばした方が仕事にもプラスにもなるし、強みを伸ばした方が自己肯定感が上がる感覚も得られます!
診断を受ける方法
クリフトンストレングスのテストを受けるためには、アクセスコードの購入が必要です。アクセスコードを購入する方法は次のとおりです。
・書籍
・公式サイト
書籍でも公式サイトでもアクセスコードを購入できますが、診断できる資質の数が異なります。公式サイトで購入したアクセスコードでは34資質すべての順位やTOP5の資質を知ることができます。書籍で購入したアクセスコードでは、TOP5の資質のみ確認することができます。
書籍でアクセスコードを購入する方法
①アクセスコードがついてくる書籍を購入する
②公式サイトでアクセスコードを入力する
③ユーザ登録をする
④CliftonStrengthsテストを受ける
⑤クリフトンストレングスレポートから結果を確認する
次の書籍を購入すると、アクセスコードがついてきます。
・さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0
・新装版 心のなかの幸福のバケツ
・ストレングス・リーダーシップ<新装版> さあ、リーダーの才能に目覚めよう
中古本は購入しないように気をつけましょう。
公式サイトでアクセスコードを購入する方法
米ギャラップ社のクリフトンストレングス公式サイトから、直接アクセスコードを購入して診断を受ける方法は次のとおりです。
①すべての資質を診断するかどうか決める
②ユーザ登録をする
③アクセスコードを購入する
④CliftonStrengthsテストを受ける
⑤クリフトンストレングスレポートから結果を確認する
まとめ 自分の強みを言語化して活かそう
クリフトンストレングスは、自分の強みを「資質」として可視化し、言語化できる強力なツールです。
自己理解の第一歩として、自分の資質を知ることは非常に価値があります。
そして、それを日々の行動や仕事に活かすことで、より納得感のあるキャリアや人間関係を築いていくことができます。
転職活動では、診断した自分の強みと強みに関する業務経験を話すことで、効果的に活用することができます。
「自分の強みって何だろう?」と少しでも思ったことがある方は、ぜひ一度クリフトンストレングスを受けてみてください。
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